ターミナルケアって何？

ターミナルケア（緩和ケア）とは、病気が進行した時期だけでなく、癌の診断や治療と並行してつまり、病気の治療の全経過をとおして認められる身体や心のさまざまな苦痛を和らげ、患者の皆様やご家族にとって可能な限り良好な生活の質 (Quality of life) を実現させるための医療です。
「緩和ケア」＝「終末期医療」ではなく、病状のどの時期においても行われる医療であり、患者の皆様お一人お一人が症状をコントロールしながら、ご自分の生活に合わせた治療を選択し、ご自身らしく生きるためのお手伝いをすることです。当院では緩和ケアを専門とする緩和ケアチームと協力して診療・環境整備にあたります。
緩和ケアチームのメンバーは麻酔科医師、精神科医師、専門看護師が中心となり、リハビリテーション科や放射線科の医師や内科・外科医師や薬剤師などで構成されています。

呼吸器外科で緩和ケアの対象となる症状は？

緩和ケアを希望するには？

現在のところ、当院には緩和ケア病棟はありません。そのため、当科に入院中あるいは外来通院中の患者さまとそのご家族を対象に緩和ケアの導入ならびに緩和ケアチームへ診察の依頼をしています。
入院中の患者さんで緩和ケアの診療を希望される方は、主治医や看護師にお声をおかけください。緩和ケアチームが病室に診察に伺います。外来通院中の患者さんは、外来主治医を通して緩和ケア外来へご連絡いただくか、予約センターにて緩和ケア外来の初診予約をお取りください。